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民営化ってなんだろう?−Radiochango JPに持たせたい思い。その2

Sábado 3 de enero de 2009, por ebita

¡Feliz año nuevo!  Bon any nou!  そして、新年明けましておめでとうございます。昨年の夏から翻訳に参加しているebitaです。

今回は新年の挨拶代わりといってはなんですが、私がこのRadiochangoJPに参加することになったいきさつを、お話ししようかと思います。少し長くなってしましましたが、最後までおつきあいいただければ幸いです。


私がRadiochangoJPに参加することに決めたのは、nahokoさんのRadiochangoJPに持たせたい思い。を目にしたのが、直接のきっかけでした。というのも、私もほとんど彼女と同じ思いというか、歯がゆさを抱いていたからです。

もともとミクスチャー系の音楽は好きで、マノネグラやネグレスベルトはまさにリアルタイムでした。中でもこの二つのグループは大好きで来日公演にも行ったりしていたのですが、マノネグラの解散やエルノの死後はあまり聞かなくなっていました。

ところが、1998年留学先のポルトガルでマヌ・チャオの復活を知り、その後に移り住んだバルセロナで、彼に関わりの深い二つの発見をすることになりました。産声を上げたばかりのメスティソ・シーンと、次第に大きくなっていくアンチ・グローバリゼーション運動です。こうして、この二つの発見を結ぶ本家のRadiochangoは私にとって大きな存在になっていったのです。

そして、留学を終えて帰国しふと辺りを見回すと、アンチ・グローバリゼーションなどいわゆるオルターに関する情報が、あまりにも少ないことに気がついたのです。特に2005年頃までは、バルセロナと東京を頻繁に行き来していたので、その違いが目につきました。日本で普通に生活していると、こうした情報がほとんど入ってこないために、あたかもこの世界にはアンチ・グローバリゼーションの動きなどは存在しないかのような錯覚に陥ってしまうのです。

考え方や価値観は人それぞれなので、私はオルターの主張が100パーセント正しく、万人が受け入れなければならないと考えているわけではありませんが、ヨーロッパやラテンアメリカの諸国では一つの見解として認知されているものが、無視されているような状態というのは問題なのではないかと思い始めました。

オルターの主張の柱の一つに、多国籍企業に対する批判というのがあります。2000年初頭はバルセロナにおいてもデモがあるたびに、有名多国籍企業の店舗が襲撃されてガラスを割られるなどの破壊行為が頻繁に繰り返されていました。私は当時はその理由が全く理解できませんでした。今思えば、私自身もアンチ・グローバリゼーション運動を身近に感じていたにもかかわらず、その主張を理解するのにかなりの時間が必要だったのは、ひとつの視点がすっぽり抜け落ちていたためだったのです。

それを理解するきっかけとなったのが、スペイン人とのある会話でした。なにかのきっかけで郵政民営化の話をしていたら、「日本人は民営化を望んでるのかい?民営化なんて、国の財産を政治家が自分の仲間同士で分け合うためのものなのに。」と聞かれたのです。そう言われてあることに気がつきました。
民営化はスペイン語では«プリバティザシオンprivatización»つまり私有化という意味です。会話はスペイン語だったので、私も無意識にこの訳語を使っていました。

そうです、日本語で使い分けられている民営化と私有化は本来は同じ言葉なのです。そう気がついて民営化を私有化に置き換えて考えてみると、今までとは違う構図が見えてきました。そしてその瞬間、それまで完全には納得できないままでいたオルターの主張が、すんなりと理解できるようになったのです。

彼らの主張の基本にあるのは“公(パブリック)”と“私(プライベート)”の対立構造で、彼らにとって新自由主義が問題なのは、公のものを企業が私物化することを促進しているからなのです。つまり、民営化すなわち私有化とは、本来ならみんなのものである公の財産が、一企業の手に渡ってしまい私有財産となってしまうということで、この文脈の中では私たち一般の人々は公の側にいます。

ところが、日本では改革を推し進める政府が私有化を民営化と言い換え“官”と“民”という対立構造をアピールする中で、自分を含む一般の人々は、あたかも民間企業の側にいるように感じています。この“官対民”という、“公対私”と似ているようで正反対の対立構造に馴染んでいることが、私たち日本人にオルターの主張を理解しずらいものにしているように思います。

もともと私がアンチ・グローバリゼーション運動に興味を持ったのは、日本ではみられない外国での動きとしてだったのですが、気がつけば日本も新自由主義グローバリズムの荒波にすっぽり飲み込まれていました。東京の中心渋谷では、多国籍企業による公園の買収計画をめぐって反対運動が起きています(詳しくはこちら)。

本当のところ、私たちはどちらの側にいるのでしょうか。

***

本家のRadiochangoは私に、いろいろなことを見つめなおすきっかけを今でも与え続けてくれています。このRadiochango JPが、誰かにとって小さなきっかけになることを祈って、これからも翻訳をアップしてをいきますので、よろしくお願いします!

La esperanza resiste, ebita

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