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P18 - [P18]

月曜日 2008年1月21日, によって Yuya

P18... PはパリのPであり、パチャンカ(お祭り騒ぎ)のPだ。18はパリの18区を意味している。 皆さま、ご搭乗ありがとうございます。当機はまもなく出発します。 安全ベルトをお締めください。耳をふさいでくださいよ。

1992年マノ・ネグラManoNegraはラテンアメリカツアーを行った。そのツアー "Cargo’92"でManoNegraのキーボード、サンプリング、グラフィック担当だったトム・ダーナルTom Darnalはキューバの有名グループ シエラ・マエストラSierra Maestraのトランペットのバルバロ・テウントールBarbaro Teuntorに出会った。このフランス人ミュージシャンとキューバ人ミュージシャンの出会いには、コロンビア人、メキシコ人なども加わり、そして彼らの文化、音楽が出会ったのだ。

1994年、マノ・ネグラが解散した後、トム・ダーナルはパリとラテンアメリカとを行ったり来たりしていた。1995年に再びキューバに訪れた時にバルバロとその家族に再会した。その時にこのプロジェクトは始まったのだ。まず最初にファーストEP"Light and Fire"が1996年に発表された。その後1998年にはサパティスタとドラムンベースを題材にしたコンピレーション"Rumours of War"に参加した。 これらは始まりに過ぎなかった。トムとバルバロは音楽の融合をもっと深いレベルで行おうと考えていた。この二人の同士はその後パリで、キューバで、その他にもいろんな所で録音を行った。

1999年、彼らの2作目"Urban Cuban"が発表された。車のエンジンが掛かる音でこのアルバムは幕を開ける。まずコンガがビートを叩き出し、その次にどこから来たのか分からないようなエレクトロニックな音が流れ、ナレーションが入り、ギターが吠え立てる。もう身体が揺れて、足の裏がムズムズしてくるはずだ。1曲目のイントロが終わると、音楽の世界への旅の始まりだ。トムのキーボード、バルバロのトランペット、チェとメルセディータ・バルデスの喉からキューバンルンバ、コロンビアの民族音楽、レゲエが流れ出す。このお祭り騒ぎにはオルケスタ・アラゴンLa Orquesta Aragonから2名のバイオリニスト、元マノ・ネグラの二人(ドラム&パーカッションのフィリッペ・テブールPhilipeTeboul、トロンボーンのピエール"クロポル"Pierre"Kropol")、DJSreeなどが参加した。またアレンジャーとしてトマス・アロヨスTomas Arroyosも参加している。 P18はエレクトリックミュージックとキューバ音楽が融合可能だということを、他の人が考えていたよりも高いレベルで証明して見せた。 P18がやってみせた音楽の融合は、ミュージシャンというよりも、キューバ音楽を愛する者同士が作り出したものだ。また"Urban Cuban"は社会的責任も果たそうとしている。例えば3曲目の中でチェと子供たちの声で繰り返されるコーラスは"Somos el Futuro(僕たちが未来だ)" [1]である。P18はサパティスタとしての経験を全く忘れてはいないのだ。

2002年5月、グループは3枚目のアルバム"Electropica"を発表した。"太陽のエネルギーで輝く大都会Urbe Radiante。太陽のエネルギーが街を照らす。 テクノロジーが全てにおいて利用され、みんなが宮殿のような家に住んで、知識が力を持つ最先端な街だ。 音がより豊穣になり、アルバム全編を通して経験してきた事をを表現している。当たらしエレクトロニカのスタイルを追求しているが、決してアフロ-キューバンとの融合の音色は失われていない。 P18は完全なコンディションで戻ってきたのだ。今まで以上に世界を踊りの渦に巻き込むことを決心して。 「今回は最先端のテクノロジーをたくさん使ったよ。もちろん音楽の世界の王であるチャンゴChango [2]との子孫が作った複雑な音楽知識と一緒にね」とトムは語る。 彼らのリズムはオリシャス [3]の神々と風によって導かれている。 サックスでフェミ・クティFemi Kutiが、パーカッションでラウル・エンリケRaulEnrique、エルナンデス・アルバレスHernandez Alvarez、アマディート・バルデスAmadito Valdesが参加している。"Electropica"はダンスへの招待状であり、ステレオタイプのそれとはほど遠い新発見、寛容さ、キューバ文化との融合への招待状でもある。"Electropica"を通して我々は新しいラテン・ファンクを見つけることになる。それは祖先から受け継いできたルンバ、パリのクラブで流行している冷たいハウスとは対照的な熱いハウス、そして最小限の言葉。 さあ踊ろう! このアルバムを通して私たちはよく考える事になり、また"Latin Funk Overseas"というスローガンを叫ぶし、"おはよう"をアラビア語では"Salam"と言う事を学ぶことが出来る。このアルバムを通して、私たちは音楽に国境は無い、ということを再認識させられる。

コンガがやってきたぞ! コンガのエレクトリックでトロピカルなセクシャリティなビート。このビートに私たちは包み込まれ、溶かされ、そして熱い道へとと誘うのだ。それは終わることの無い旅。情熱の赤道直下の道なのだ。

ディスコグラフィー

- Light and Fire (1996 Tabata Tour - EP)
- Urban Cuban (1999 Tabata Tour - Álbum)
- Electropica (2002 Tabata Tour - Álbum)

主なコラボレーション

- Rumours of war (1998 Esan Ozenki - Recopilatorio)
- Radical Mestizo (1999 Revelde Discos - Recopilatorio)
- Fuerza Vol.1 (2000 Virgin - Recopilatorio)
- Fuerza Vol.2 (2001 Virgin - Recopilatorio)
- Muevete Bien (2005 Sabor Discos - Recopilatorio)

関連リンク

- www.p18international.com
- www.myspace.com/p18spacebox

日本語関連情報

- Tom Darnal インタビュー(Smashing Mag 2000年5月)
- おもしろWORLD MUSIC

補足

[1] EZLNの副司令官マルコスの言葉

[2] 戦いの神

[3] 西アフリカの精霊