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DUSMINGUET - [デュスミンゲト]

Wednesday 5 December 2007, by nahoko

DOSSIER Marzo 2001 de Mono Lo

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 ミクスチャ・ワールド・ミュージック、フォークロアの音づかい。デュスミンゲットの影響に区切りがつけられるならばそれは、彼らの旅と発見によってもたらされるのだ。

 ムスタファ・エル・アフェルが歌うポストロフ [1]の1曲目は、旅への誘い。リフのメンバーたち [2]とのコラボによって制作されたこのアルバムは、このバンドのなんたるかを完璧なまでに見せてくれる。開け放たれた旅行記たるその世界。

 デュスミンゲットの結成は1995年ごろ。ラ・ガリガという、様々な人種が住むカタロニアの小さな村で生まれた。ジョアン・ガリガ(アコーディオン、ボーカル)、ダニ・ポルタベリャ(ギター、ボーカル)そしてマルティ・ビラルデボ(ドラム、ボーカル)、これらのメンバーで作ったリズムやサウンド、何よりもまずはルンバとクンビア、そしてまたレゲエやリフ、スカ、メレンゲ、ハバネラ、ファンク… これらの音をミックスしながら活動をスタートしていったのだ。

 1995年から、バンドは少しずつ知られるようになり、またレパートリーも広がっていった。当初はトリオであったこのカタロニアのバンドだが、他のミュージシャンとの経験やコラボという扉を開けつつあった。そしてグループに、カルロス・リボルタ(ベース)とオスカル・ドミンゲス(パーカッション、ボーカル)が加わった。
 元マノネグラのキーボード、トマスもまた、マドリードでのバンドの危機と分解の後にこのラ・ガリガ村でデビュー当時の彼らに出会っている。心地の良い雰囲気と先行きあるプロジェクトということで、一度は彼らに参加してもいる。

 スペイン聴衆にとってはしかし、このカタロニア・バンドの出発は、チェワカ・レーベル(バージンレコード支社)がこのラ・ガリガ出身バンドに着目してからになる。1998年、彼らはそのファーストアルバム、ミステリアスなタイトルでもあるバファルンゴ [3] をリリース。カンヌで行われるMIDEM [4]プレゼンされた。メスティソ・プロモというレーベルとその指導的立場のハビエ・サルコが、バンドのキャリアにおいて重要な役割を果たした、この点を強調するのは重要なことに思われる。ここがプロ的、音楽的、そして個人的レベルに置いても、彼らにとっては常にその活動の源の中心となっていたのだ。しかしまた、彼らがその才能をショウでみせてくれるのは、村から村への道程だった――いつものようにね。

 バンドは、カタラン・パチャンガを見いだした。彼らが唄の中に自分らの思いを込めるにうってつけな手段であるクンビアやルンバに非常に関連性のあるリズムだ。村のフィエスタで演奏するとしたら、どれよりも多面的で生き生きしだす。このアイデアを使って、バンドはおよそ何でも演奏し、また観客を踊りに誘いだせるようなものにしていった。ステージに飢えるようにして、800以上のコンサート演奏を行った。出来る限り多くの村のフィエスタで演奏し続けた。これほどまでに、国中で多くの異なるステージに立ったバンドは、スペインにもほとんどない。

 彼らはセレの地中海フェスに、マカコと共に演奏に向かい(前年にはゼブダやサルジャン・ガルシアをも受け入れたフェスだ)、聴衆と批評家両方の注意を引いた。2001年春にはフランスで17のコンサートツアーを行った。ラテン・アメリカツアーに加え、ルーマニアやギリシャ、そしてモロッコにも出かけ、彼らの仕事にさらに幅広い音楽的影響を与える機会をもたらした。

 2002年の終わりに、彼らはカタロニア周辺をツアー、長い間の夢を叶え、彼らを長いこと釘付けにしていた悪夢から目覚めさせることに成功したのであった。
 このツアーはまた、グアダラハラで彼らに起こった恐るべき悲劇の後で、彼らに力と信頼を取り戻させる道でもあった。カルロス・リボルタ、バンドのベース奏者であり”長男”でもあった彼がメキシコの街で2002年4月、感電死してしまったのだ。悲劇的アクシデントであり、バンドは、そしてその友人達や親族もまた、深く心に傷を負ってしまった。カルロスへの追悼は2002年9月11日、、30以上のバンドやDJ参加によって行われた。バルセロナ・ラバル地区のランブラので12時間に渡り行われたコンサートは、「リバルド・デル・アモール(愛のリバルド)」への惜別であった。その日、傷ついた者達は癒しを得た。デュスミンゲットは再び観客に再見するチャンスを得、そしてまた彼らがその演奏を待ち望んでいると気づいた。筆者は、ほかの誰とも同じように、彼らの演奏に鳥肌を立てるものだ。その「何をしたんだ僕の大事な友達に、何をした、彼は死んじゃいけないんだ…。 [5]... 」

デュスミンゲットとマカコの「ポルテニョス(ブエノス・アイレス人)」の間の友情、ブラスカ(カタラン・ブラジリアン)のワグネル・パとの友情、それぞれ強い絆で結ばれているということも、この日は誰の目にも明らかだった。誰だってこの、銀河的ベーシストへの音楽的別れの場に、参加しないではいられない。そんな日だった。この友情は、ディスミンゲットの2作目のアルバム、モロッコで録音されニューヨークでマッド・プロフェッサーによってミキシングされた「ポストロフ [6]で貢献を受けるという形でアクセントがつけられた。このポストロフというタイトルは、1枚目やバンド名そのもののように、彼らの豊かな想像力の産物であり、――まさにその音楽のように――我々に何かを思い起こさせる―それが何かははっきりとは言えないままに。

 ジョアンは我々に語ったところによれば、タイトルはラ・ガリガで若いころ観た落書きに由来するとのこと。その落書きは時と共にもう消えてしまったらしい。彼の記憶に残るところによればそれは、「Vafalungo Postrof, Go」。
 この物語はデュスミンゲットの想像世界にあるラ・ガリガの一部分だ。ラ・ガリガ、居心地が良くって愛情に満ちミステリアスでもあるこの村、バンドの初期構成員3人が住むこの村のファンタジー。ジョアン、マルティ、そしてダニ。ラ・ガリガ出身のこれら3人がグループの中心をなす。ほとんど全ての歌や曲を作るのが彼らなのだ。

 バンドのメンバーたちは、アンパラノイアやマヌ・チャオ、ハラベ・デ・パロ、ペレ、ワグネル・パ、マカコ [7]とともに、ラ・メルセド祭(バルセロナの祭日)で、不法滞在移民を守るための企画にラバルの低所得層と組んで参加している。これは、パラ・ラ・レアリダ・サウンド・システムという匿名プロジェクト(サパティスタのチアパスからメキシコまでの行進を支援基金を創設目的としている)に参加している時だ。

彼らの仕事と関連アーティストをつなぐ類似性は、以下の通りだ:「マヌ・チャオやアンパラノイア、マカコみたいな人たちと一緒にいて、僕らは実に多くのことをやってきたし多くの観点を共有してきた。サウンド・ミキシングのことになると、それぞれ違うソースからインスピレーションを得て障壁を破ろうと努力する。けれど僕らそれぞれの作品は、物凄く異なっているんだ。」

マヌ・チャオとマカコのように、バンドは大手レーベルとの契約を終えている。このアルバムはトリロジーの最後をしるす――村の壁にあった古い落書きは薄れ消えていく。けれどデュスミンゲットのサウンドは、いくつかの村のフィエスタに生きている。彼らは恐らくほかの落書きから得たインスピレーションで描いてみせるのかもしれない、多分違うレーベルで録音するかもしれない、けれど彼らは同じバンドであり続けるのだろう、同じようにフィエスタ精神を持って、芸術に生きるという夢を追い続けながら。

我々が語り忘れたことがある―それはバンドの芸術性の描写では意味をなさないからなのだが―人間的にも、彼らは偉大だということを!

ディスコグラフィー

- Vafalungo (1998 Virgin - Álbum)
- Postrof (2001 Virgin - Álbum)
- Go (2003 Virgin - Álbum)

おもなコラボレーション

- Radical Mestizo dos punto mil (2000 Revelde Discos - Recopilatorio)
- Fuerza Vol.1 (2000 Virgin - Recopilatorio)
- Wagner Pá: Folía (2000 Virgin - Sencillo)
- Peret Rey de la Rumba (2000 Virgin - Recopilatorio)
- Fuerza Vol.2 (2001 Virgin - Recopilatorio)
- Lumbalú: Me Voy con el Gusto (2001 Ventilador Music - Álbum)
- Barcelona Zona Bastarda (2002 Organic Records - Doble recopilatorio)
- Per Palestina (2003 - Recopilatorio)
- Cultura de Resistencia II (2004 - Doble recopilatorio)
- Rauxa: S’ha Acabat el Seny (2005 Música Global - Álbum)

関連アーティスト

- La Troba Kung-Fú

関連リンク

- www.dusminguet.to
- www.audiokat.com/artistas.asp?aid=00000333

CDを買ってみる

- VAFALUNGO
- POSTROF
- GO

P.S.

落書きどおり、このバンドはGOをリリースした後解散しています。 ラ・ガリガに本当にその落書きが本当にあったかどうか、定かではありませんが、ジョアン・ガリガはLa Troba Kung-Fuを始動しています。こちらのドキュメントは訳出済みです。関連アーティストに掲載したリンクからたどってみてください!

Footnotes

[1] Postrof:セカンドアルバム

[2] Rif; Abdul Gandur と Ali Christin

[3] Vafalungo:http://www.fm2.com/dusminguet/vafeng.htm

[4] 世界最大の国際音楽産業見本市(Marche international du Disque,de L’Edition Musical et de La Video Musique)-Wikipediaより

[5] Qu’est-ce que t’as fait à mon ami? Qu’est-ce que t’as fait, il ne peut pas mourrir

[6] Postrof:http://www.fm2.com/dusminguet/postr...

[7] Amparanoia, Manu Chao, Jarabe de Palo, Peret, Wagner Pa, Macaco